天然石やパワーストーンが水に弱いという言葉をよく聞きませんか?
私はよく聞きます。
同業者の記事や商品説明のところでも注意事項として記載しているのを見かけることがあります。
また天然石にも宝石同様に硬度、という石が持つ硬さを表す数字が明記されることがあるんですが、この硬度もどういう強さを表すのか分からないですよね。
そこで今回、倉庫で完全密封状態で眠っている3種類を使用したブレスレットと同じ種類を使用したブレスレットを約2年間、肌身離さず装着してみて、変化が出たのか実証してみたので報告していきます。
さらに宝石で表現される硬度とは、どういう状態で行った場合の硬度なのかと、水に弱いと言われている理由もお伝えしていきますので、最後までお読みいただければ幸いです。
水に弱いパワーストーンを2年間装着してみた
使用している石は、ラピスラズリ、ローズクォーツ、クラック水晶の3種類です。
一般的にラピスラズリは水に弱い石と言われています。
なぜ水に弱いと言われているのか、理由が分からないんですよねぇ。
石そのものは鉱山で採掘されるものですので、雨水や嵐の水の浸透は避けられない状態の中で様々な物質が混ざり合い形成された石ですので、むしろ水に弱いなんてことがあるのかな?
もし水に弱いとしたら、それはラピスラズリよりも金属素材によるものじゃないかと思うんですよ。
金やプラチナは酸化しませんので水に強い素材になりますが、銀や金メッキは水に当たりすぎると酸化しますので「水に弱いので、お風呂に入ったり水に濡れたら拭いてください」と注意を促す一文が入るでしょうしね。
少々話がズレましたが、画像に戻します。
上のブレスレットは密封状態で水はおろか空気にも触れていないもの、下のは2年間、食器を洗うために食器用洗剤で洗うとき、お風呂掃除のとき、トイレ掃除のとき、お風呂の浴槽に入浴剤を入れて浸かっているときも、ずっと手首につけたままの状態にしたものとなっています。
何がどう違ったのか、わかりますか?
私はわかりません。
しいていうなら、クラック水晶が透明になったことぐらい。
もっとわかりやすく撮ってみました。
上が未装着、下が2年間装着したもの。
ものすごく細かい爆発したような水晶が透明感が出た水晶に変化しているのが見えると思います。
それ以外にローズクォーツとラピスラズリに変化があるようには見えませんよね。
まぁもし意見を言われるのであれば、硬度の数字が小さいからと言われるかもしれませんので、次は硬度のお話をしますね。
天然石に明記している硬度とは
宝石には硬度という石単体が持つ硬さを表した数字が出てきますが、一般的に言われている硬度は、モース硬度計と呼ばれるものからきています。
これが天然石・パワーストーンに当てはめられています。
さて、モース硬度とはそもそもどういったものなのでしょうか。
このモース硬度は、鉱物同士をこすり合わせた時にどちらの鉱物に傷が付くか、また刃物で引っ搔いた時に傷が出来るかどうか、石同士ぶつけて実験した結果となっています。
宝石の世界では、モース硬度15は、ダイヤモンドでこすり合わせても引っ搔いても傷が付かない物でありモース硬度1は、ピンクソープストーンまたの名を滑石といい、人間の爪で簡単に傷が付くものとなっています。
黒板のチョークの原材料や陶磁器の釉薬がそうですね。
さて肌身離さず装着していたブレスレットについている石はラピスラズリとローズクォーツ、クラック水晶ですが、それぞれの硬度はといいますと、ラピスラズリは硬度5、ローズクォーツと水晶は7になります。
硬度とは何を指すかわかったところで、水と関係ないじゃん!
って思いますよね。
うーん、そうなんですよねぇ。
しいてあげるなら、酸性につけると溶ける可能性があるからとしか言えないんですけどそもそも酸性に長時間浸かることって日常生活をしている中ではありえない状況ですし。
酸性雨なんて言葉がありますが、手首や首からネックレスをつけた状態で、毎回酸性雨を浴びっぱなしというのは無くはないかもですが、よっぽど非現実的な世界で生きている人以外ありえないと思うんですよね~。
時計とかアクセサリーは濡れたら拭きますしね。
なので使用しているブレスレットの糸や素材の問題だけなんじゃないかと。
当店で使用している日本製の東レさんが作っているオペロンゴムは、下着や服の繊維にも使用されているゴムでして、それを4重にして使用しているのでそう簡単にゴムが緩むことも切れることもありません。
突起物にブレスレットが引っかかって、ぐいっと強く引っ張ったりしたらぶちぎれると思いますが、そんな状況であればどんなアクセサリーでも切れるでしょうし……。
ということで、まとめです。
パワーストーンが水に弱いって本当?実証してみた まとめ
水に弱いと硬度は関係なし、そもそも硬度とは、鉱物同士をこすり合わして傷が付くかどうかを数値で表現したもの。
真水に弱いのではなく、酸性に浸かれば石も溶けるよね、というお話でした。
日常生活において、しょっちゅう物を破壊しがち、物を机の角やテレビの角にぶつけがちでスマホを地面に落とす事もしょっちゅうある、という人であれば外出する時以外は特定の場所に大事に仕舞っておいてね、と言いたくなりますが、そうでないなら気にする必要は無いんじゃないかなーと思います。
当店で扱う場合なら、水に弱いので~の注意事項の記載はしておりません。
では購入する際の参考にしてくださいませ。